挙式を終えて披露宴会場に入場する初々しい一組のカップル。




 それが私と敦司さん。



 互いの意思に反して勧められた結婚だった。



 祝福の声と拍手が全身を強張らせる。


 嘘で固めた結婚。

 白無垢姿の私は冷たい氷面に立っている。

 今にも割れそうな薄い氷の上に。
 
 

 嬉しい感情も感動もない挙式。
 唯、指示されるままの作業的な式だった。
 無表情で時折…溜息を漏らす花婿の敦司さん。
 彼も同じ心境なんだと感じる。



 未成年で両親を無くした何もない私は…
 お爺様の駒の一つとして動くだけしかできない無力な存在だった…



 



 


 
 

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