なんで?
片思いに戻る


ブチ切れした私を必死に止める美樹。



美樹はただ止めてくれただけなのに、
私はイライラした。





「瑠美、怒ったってしょうがない
んだよ?冷静になろ?」




「うっ、うるさいわねっ!
私はいつだって冷静よっ!
許せないのっ!許せない。」




気付けば瑠美は泣いていた。




「ふぇっ、なっなんで私泣いてるの?
あいつのせいだっ!」





「瑠美っ!あんたが今泣いてるのは
あんたのせいよ。」




「何言ってるの? ふっふぇ、
私を馬鹿にしてるのっ?」




「違うっ!あんたはしんを
本気で好きになろうとしていた
からよ!でしょう?」





「違う違うっ!
私はっ、そんなんで泣かないわっ!」




「じゃあ、なんなの?」




「私はあいつの事を好きになろうと
したよ?でもねっ、
あいつがぶち壊したの!
あいつから付き合おうって言ってきた くせに!無責任よ!
私遊ばれてたんだよ?
私は真剣だったのに。」



「ふふっ、ほら本気で好きになろうと
していたんでしょ?」




「うぅっ、ふぇっふぇ」





ギュゥ…




え?





あたかかい。




美樹がギュゥしてくれてる。





「思いっきり泣きなさい?
私はいつでもあんたの見方よ?」




「美樹ぃ」



さっきより、力が強まった気がした。




美樹、ありがとう。
私も美樹の見方だからね?




「ぐすっ、美樹ありがとう。
もういいよ」



「そう。良かった。」



「瑠美、今日は沢山遊びましょう?」




「美樹ぃぃ!うん、あそぼうね!」



「おい、さっきから
イチャイチャしてんじゃねーよ。」



「あ、鞕ー!
ごめんごめん。嫉妬した?」



「してねぇよ////」






あー、このカップル面白いなぁ。
私ももう少し仲のいい恋人が欲しいな。










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