愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

◇奇跡のバレンタイン



「…で?ハッキリ、キッパリ、スッキリ別れてきたってワケ?」

「…うん」


眼の前には、鬼の様な形相で私を睨みつける麗子と美奈子が居る。


「バッカじゃないのぉ~?」

「バカ?」

「バカだよ!大バカ!救いようのないバカ!」


2人揃って、そんなバカバカ言わないでよ…


「せっかく、その三浦さんって人がチャンスをくれたのに、真央と和弥って、2人揃って大バカだ!!」


レバニラ炒めをほおばりながら呆れ顔の麗子が吐き捨てる様に言う。


「麗子、レバー食べれるんだ…凄いね…」

「話しをすり替えない!!」


麗子と美奈子には色々心配掛けたから、和弥の事をちゃんと報告しようと飲みに誘ったんだけど、墓穴を掘ったようだ…バカの連呼で私は既に意気消沈。


「お互い好きなの分かってて別れるなんて…私には理解できないよ」


美奈子が梅サワーを飲み干し首を傾げる。


「だからぁ~話したでしょ?妹さんの事もあるし、和弥にこれ以上辛い思いさせたくないの」


すると、麗子が…


「ぜーんぜん、分かんない!!私だったら諦めないよ!」


麗子の性格なら、そうなんだろうね…でも、私は…


「本当に好きなら沙紀から奪ってでも和弥を自分のモノにしなさいよ!!」

「…もういいよ。麗子」

「よくない!!」


この後、2時間以上も2人に責められグッタリだ…


すっかり仲良く酔っ払った麗子と美奈子をタクシーに押し込むと運転手に住所を伝え見送った。


やっと解放されホッとしたけど、別れ際に麗子が言った言葉が心の片隅に引っ掛かっていた…


"真央は幸せの意味をはき違えている。好きな人と一緒に居る事を幸せって言うだよ…"


そうなのかな…私は間違っているのかな…?


< 332 / 362 >

この作品をシェア

pagetop