同期が急に変わったら…。〜将生side〜
ええっ?
俺の不甲斐なさからきた誤解。
いずみを泣かせた先週から、
週が明け、
今日は、週末。
年末が近づいていて、
忙しさにも拍車がかかる。
今日も残業。
会社を出て、
駅からの帰るコールは9時を回った。
マンションに帰り、
笑顔のいずみがお出迎えだ。
『ただいま。』
『おかえり。』
いつものように、
夕食を済ませて一緒に風呂に入った。
明日土曜日は、午後から仕事に行く。
朝はゆっくり出来る。
寝るまでソファーで寛いでいた。
録画してあった音楽番組を見て
楽しんでいるいずみ。
『この歌いいよね?』
『そうだな。』
『この人さ、カッコいいし、
歌もうまいし、いいよね〜。』
『アホか。』
『え〜。妬いてるの〜?』
『は?妬くか。』
『将生もカッコいいよ。』
『知ってる。』
『出たよ。イケメン発言。』
『黙れ。………コーヒー淹れて。』
『フフフっ。はーい。』
笑いながら、
キッチンに向かういずみ。
カチャカチャとコーヒーメーカーを
セットしている。
俺もソファーから立ち上がり
キッチンに向かった。