結局、あの後、半ば無理やりに携帯の番号を交換されて、まあ、家には無事に送り届けて
貰えたんだけどね。


にしても、何でこんなことになってんのよ私。


お試しで付き合うとかさ。


しかも、私のこと好きかどうか分かんないとか言ってるし……。


「はあ~」


「どうしたの?何か悩み事?僕で良かったら聞くけど?」


「うひゃっ。」


振り替えると、坂下さんがいた。


今日はさすがに、櫻やに行く気にはなれず、仕方なく会社の休憩室で一人、自販機で出した甘めのココアを飲んでいるところ、坂下さんに声を掛けられた。


「そんなに驚かなくても。大丈夫?ココア溢れなかった?」


「あっ、はい。大丈夫です。スイマセン。」


「いや、僕もいきなり声かけちゃって。取り敢えず、隣良いかな?」


「どうぞ」


坂下さんは自販機でホットコーヒーを出すと私の隣に座った。


「あのさ、昨日の話なんだけど……。」


ん?


昨日?なんだっけ?なんか、色々ありすぎて……。


あっ!


「あれ、あれですよね、大丈夫です。昨日はちょっとしたトラブルで伝えれなかったんですけど、今日、帰りにでも話しますから。坂下さんの想いちゃんと伝えます。」


「いや、そうじゃなくて……。」


「遠慮しなくて良いですって。私と香澄の中ですからーーー」


「だから、それはーーー」


「ああ、もしかして、合コンで捕まえた新カレですか?
大丈夫ですって。私、写メで少し見ましたけど、イケメンとかって聞いてたんですけど、まるでギャオスでしたよ。どこが良かったんだろ、香澄。私だったら断然、坂下さんの方がーーーーきゃっ」


いきなり、坂下さんに抱きしめられた。


えっ?


なに?


どうして?


訳が分からず驚いているとーーー


抱きしめたまま耳元で


「君はお喋りだな。これ以上、黙らないとその口も閉じちゃうよ?」


囁くように言われた。


「えっ?それってどういうーーんっ…」


意味が分からなくて、坂下さんの顔を見たらその瞬間、唇がふわっと重なった。


うっ、ううぅーーーっ!






















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