【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜

少しだけ残業をして

パソコンを閉じた私は

バッグを持って周囲に挨拶すると

オフィスを出てスマホを取り出した。

さっきマナーモードが鳴っていた。

何だったんだろう?

また、何かのメルマガかな?

そう考えながらメールを見た。


**************

20:30に帰宅出来るから泊まりに来い。

久々に羽美花の手料理が食べたい。

冷蔵庫の中、適当に使ってくれ。

じゃあ、またあとで。


**************


メールの相手は

私の彼氏、咲輝翔さんからだった。

あっ…いけない!時間が…。

『今、メール見ました。
今から会社出るところです。
そのままマンションへ直行します。』

そう、返信するとスマホを仕舞い

急いで会社を後にした。


まだ時間はあるけど

彼は車通勤だから早めに行かないと…。

彼はたまに強引だ。

でも、『来い』と言われると

「うん」と素直に従う自分がいる。

何作ろうかなぁ…。

色々考えながら私は駅へと向かった。


何だかまるで麻美先輩と同じだ。

そう思いながら。
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