キスを落とされた指輪が眩しく輝く。

咲輝翔さんの妖艶な仕草に

ドキドキして、紅くなりそう。

そして

私の名前の由来を

ずっと覚えていてくれただけでなく

由来と同じタイトルで

こんなに高価そうな

新作のネックレスと指輪を私のために

遠方のショッピングモールまで…。

嬉しさが込み上げてくる。

「…ありがとうございます。
咲輝翔さん…。」

ドキドキを隠して、俯きながら呟くと

「…羽美花こっちを見て。
俺が言う事を聞いて欲しい。」

彼は握っていた手に

さらに片方の手を重ねた。

顔をあげると、妖艶な顔が私を捉えた。

「…羽美花は俺だけの姫だよ。
美しさも可愛らしも優しさも俺のモノ。
言っておくけど、嫉妬するし
独占欲あるからね。
…やっと羽美花を手に入れたんだから
俺から離れる事なんて出来ないし
そんな事は許さない。
もう俺から逃げられないからね。」

彼は端正な顔立ちだけど

時々妖艶で、時々野獣のように

鋭い瞳で狙った獲物を射抜き

恐いくらい強引な言葉を囁く。

もう支配されてしまっているみたいだ。

でも…これだけは言いたい。

「…咲輝翔さん。
私は『姫』も嬉しいけど
それより『花』がいいです。」

「…えっ?」

キョトンとした彼に

「…私は咲輝翔さんのココロに
たくさんの愛と花を咲かせる
『天使の花』になりたいです。」

と、彼の手の甲に

真似してキスを落とすと

彼は口角をあげて顔を近づけ

「…『姫』も可愛いから
『姫花』(ひめばな)がいいな。
俺だけの『天使の姫花』かな…?
…たくさん咲かせて、咲き誇れ。」


と、私の右手に重ねていた手から

ゆっくり離れると

「…俺の事だけ考えてればいい。
俺から絶対に離れるな。
…ネックレスも指輪も
外す事は許さないよ。いいね?」


と、私の返事も聞かずに唇を塞いだ。


離さないと言わんばかりに引き寄せられ

私は彼のパーカーを掴んだ。

角度を変えながら

何度も優しく…深く…愛おしく

蕩けるくらい濃厚なキスをした。


ココロにたくさんの愛が咲いた。

彼にも咲いたかな?




















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