【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜

「…そんな経緯があったんだぁ。
でも、その嫉妬が笠置さんを
突き動かしたんだから凄いね。」

亜美ちゃんはワクワクしながら

“いいな、いいな。”を繰り返しながら

「…で、いつ結婚するの!?」

と聞いたものだから

「……ゴホッ、ゴホッ…ゴホッ。」

お茶が変なところに入ってしまい

私はむせてしまい、咳き込んだ。

「ちょ、大丈夫!?」

花菜子が慌てて背中を摩ってくれた。

「…ゴホッ。
………ごめん、大丈夫。落ち着いた。
もう…亜美ちゃんたら….…。
変な事言うからむせちゃった。」

そう言いながら

お茶を一口飲み直して胸を摩った。

「…ごめん、ごめん。
つい気になっちゃったから。
…で、そう言う話は出てるの?」

亜美ちゃんは身を乗り出すように

私に聞いてきた。

「ううん…。
まだ交際1年だし
私はまだ社会人1年目だからね。」

と言ったけど、憧れは勿論ある。

ずっとこの先、満君と一緒がいい。

傍にいたいし、いて欲しい。

満君もきっとそう思ってくれている。

例え今すぐプロポーズされたとしても

私は拒まないと思うし

バラ色の未来はそう遠くないと思う。

仕事も家庭も両立出来るように

私は努力出来るし、頑張れるし

お互いのココロの蕾がいつしか

満開の花が咲くくらい

私は満君を幸せに出来る自信はある。



この頃の私はそう思ってやまなかった。




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