吸血鬼に誘拐された場合。
神出鬼没の方舟さん
(^O^)(^O^)(^O^)(^O^)(^O^)


こっちの世界にも随分慣れた頃。

本日もギルを起こします。

「ギルルーン朝ですよー、ご飯ですよー」


ギルは小さく唸って寝返りをうつ。

本日も手強し、山の如く。あ、意味分かんね。

「ギールー!ご飯ですよー!そういや人間界に『飯やねん』っていうごはんのおともがあってねー、すっごいうまうまなんだよ!」

「・・・うるせえ」

あ、起きた。

おはようございまーす。

「ギル、朝の一杯」

私はギルにトマトジュースを渡す。

毎朝毎朝私の血を吸われてはたまったもんじゃない。

なのでこうして毎朝トマトジュースを与えているわけだ。

「ん」

ギルも今はこれで我慢してくれている。

ギルよ、ひとつ成長したな・・・。ぐすん。
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