#1のユニフォーム

°.+*最後の夏の野球ボール










「朝早いのに、ごめんね」



日陰のベンチに座っていると、後ろから声が聞こえた。




「いや! 全然大丈夫だよ!」



声の主は、大翔くん。


私は首を横に振ると、大翔くんはにこりと微笑んだ。











────中学3年、7月。



部活をやっている生徒にとって、正念場となる月。


3年生は特に。





それは、中体連。



いよいよ、大翔くんにとって、最後の夏がやって来ました。






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