もう一度抱いて
何をどう間違えたの?
あぁ、よく寝た。


久しぶりにこんなに熟睡した。


もともと不眠気味の私がこんなに眠れるなんてめずらしい。


今日は大学も休みだし、のんびり過ごそうっと。


そんなことを思いながら重い瞼をゆっくり開けると、目の前に広がるピンク色の天井。


あれ?


私のアパートの天井って、こんな色だったっけ?


気のせいか、ベッドもやわらかくない?


「ん……」


え……?


何? 今の低い声。


恐る恐る声がした方を向くと……。


「げっ」


思わず発した声に、慌てて両手で口元を押さえた。


う、そでしょ……?


どうして私の隣に上半身裸の男の人が?


まさかと思いつつ、ぺろっと掛け布団をめくってみる。


ひぃぃっ!


私、裸じゃん!


血の気が引く中、キョロキョロと辺りを見渡せば。


ここ……。


ここは……。






ラブホテルじゃないかーーーー!!!
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