ディスオーダー【短編集】
3 → 空腹
ぐぅ~。
お腹から空腹を指し示す合図の音が聞こえた。
お腹が空きすぎて、ついにはお腹が痛くなって、気持ち悪くさえ感じるぐらいだ。
家に帰ろうと歩いていると、前からタロウくんが歩いてきた。
僕の存在に気が付くと、手を振って近付いてきた。
「太郎くん、どこに行くの?」
だから僕は、隠し持っていたナイフでタロウくんを刺し殺してむしゃくしゃと食べた。
焼く前の焼き肉を食べている感じでかなり生臭かったけれど、なかなか美味しかった。
というか、生臭いんじゃなくて血生臭い。
当たり前か。
生なんだもの。
だから焼く前の焼き肉って例えてみたんだけれど。