◎☆ Margaret*
● 怪我
病院のベッドの上に居たわたし。
周りを見渡しても愛しいあの人は
どこにも見当たらなかった。

思い出してみると苦しくなった。
狂いそうな程目眩がして、
割れそうな程頭が痛んだ。

全身の痛みに耐えながら
看護婦さんを呼んで聞いた。
喉がからからに乾いて
声が上手く音にならなかった。
言葉にならなかったんだ。
怖くて怖くて堪らなかった、きっと。


「那由太さんは……?」

それで精一杯だった。

看護婦さんは冷たい笑顔で言い放った。
「命に別状は有りません。」

ほっとした。
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