太陽と月

日々勉強



昨日は相変らず、どんくさいスタートをきった私

思い描いていたスタートとは違っていたが――まぁこんなの、もう慣れっ子だ




とりあえず!! 今日から社会人だ










「綺麗ー!」



ガーデンに咲き誇る薔薇に水をやりながら、色とりどりの薔薇を見つめる


元々花が好きな私


だから、このガーデンは一目見た時から虜になっていた







社会人2日目の今日、絶対遅刻はしまいと出社1時間前に会社に入った私

ただ、そんな早くに行って何をすればいいのか分からないけど、とりあえず出社した



まだ明かりの点いていない事務所に恐る恐る入ると、コーヒーを飲んでいる星野支配人とバッタリ遭遇

支配人も、まさか私がこんなに早くに来るとは思わなかったのだろう、微かに驚いた表情をしていた




「お、おはようございます!! 星野支配人!」

「おはよう」



勢いよくお辞儀した私を不敵な笑みで見つめて、チラリと時計に目を移した支配人

そして




「早いな」

「昨日は遅刻してしまったので、早く来ました!」

「極端だな」

「何かできる事はありますか!?」

「――」



昨日と変わらず完璧なまでに整った顔に、ニッコリと笑う


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