夏色の約束。~きみと生きた日々~


「俺もいよいよ、入院生活の始まりか………。頑張らないとね」

「……ん、そうだね……」

「……もう、なっちゃん!そんな悲しそうな顔しないでよ。二度と会えなくなるわけじゃないんだからさ」

「……むぅ」


そんなの、言われなくたって分かってるよ。


でも、仕方ないじゃん。


こうしてあおちゃんと並んで歩くのも、ふたり同じ教室で一緒に授業を受けるのも。


もう最後なんだって思ったら、すごく悲しい気持ちになっちゃうんだから。


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