Treasure~もう一度、恋~

失恋~佑介Side~

今日、俺は失恋した

自分の気持ちを伝える前に、玉砕

なんとなく気づいていたけど

やっぱり、堪える





「…ねー、佑介ってばぁ、聞いてるのぉ?」

「んー」

「もう帰っちゃうの?まだ時間あるんだから、もう1回くらいしよーよぉ」

「だるいからヤダ」

「ひどーい!久しぶりに連絡くれたと思ったら、やって終わりっ?」




女友達を呼び出してセックス。

でも全然、満たされなかった俺は、

早々に着替えてその場から逃げ出そうとしていた。




思えば彼女と会ってから、こんなこと1度もしなかった。

もともと女関係がユルい俺が、まさかひとりの女にこんなにはまるとは

予想外だった。


そして、もっと予想外だったのは




はまったのは、彼女だけでなく

彼女の、“子供”だった。


< 66 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop