愛おしい2人のXmas〜やっぱり愛おしいSS〜

唇を離して

腕のチカラを少し緩めながら

茉優莉を見つめた。

彼女の頬についている涙を

軽く親指で拭いながら

「…何度も言うけど
俺は無理なんかしていない。
茉優莉の笑顔と喜ぶ顔が見たいんだ。

…茉優莉と結婚出来て良かった。
仕事を辞めさせたのは悪かったけど
お前が家にいて支えてくれるから
俺は毎日安心して仕事に行けるんだ。
お前が俺を癒してくれるから
俺は仕事を頑張れるんだ。

今の俺があるのは茉優莉のおかげだ。

照れ臭くて、なかなか素直に
口にだせないけど
お前にはいつも感謝してるんだ。

クリスマスのごちそうも
手作りのケーキもマフラーも
本当に嬉しかった。

だけど、俺を優先するあまり
行きたい所があるのに我慢して
言ってくれないのは辛いんだ。

もっと、俺に甘えて頼って欲しい。
俺はお前の為なら出来る限り
都合をつけるし、叶えてやりたい。

よほどの事がない限りは
嫌だなんて言わないから
迷惑だなんて思わないから
これからはちゃんと言えよな?

…だから、旅行一緒に行こうな?
俺達は新婚旅行もまだだから
今回はプチ新婚旅行だ。
思う存分羽根を伸ばそうな?

勿論、新婚旅行の時は
ちゃんと2人で計画して決めような?」

“いいな?”と念を押すように

俺はもう一度茉優莉にキスを落とした。
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