この束縛野郎が!!
好き?嫌い?







「雪乃。今日買い物に付き合って」


朝私を待ち構えていた桐谷が言ったのはそんな誘いだった。



「え…面倒く」


「用事ないだろ。放課後下駄箱集合な」



『面倒くさい』と言おうとしたところ、
案の定強引に取り付けられた約束。


何故私のスケジュールさえ把握しているのだろう……





ため息は吐くが、別に嫌だとは思わない。

これが桐谷の普通であり、

ここ2か月くらいでそれに慣れを感じているのか…


兎に角嫌ではないんだ。面倒くさいけど。















「あんなに最初は嫌だ嫌だって顔していたのにね。
飼いならされて来たのか…」


教室で優理と話していれば、
相変わらず桐谷と私を面白いネタにしている優理はニヤニヤしている。







 
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