10年後のクリスマス…あなたに会いに行きます

クリスマスの約束

12月25日クリスマス当日、家を出ようとした私に父さんが言った。



「樺音、行っておいで。10年間よく耐えたな。潤平君とたとえ会えなくても、樺音は間違った選択はしてないと思う。父さんは潤平君を信じてるよ。」



父さんの言葉に勇気も貰った。



うん、だから、大丈夫だよ。



父さん、ありがとう。



高校まで徒歩10分、時間をかけてゆっくり歩いた。



10年前、3年間通った懐かしい道を。



少し早く着いてしまった。




高校はもう冬休み。




夕方なので公園の中は薄暗くて、街灯がついていた。




頑張ってここまで来たけど、不安でいっぱいだった。



潤平が来るのかも分からないのに。




待ち合わせまで、後10分。




胸から心臓が飛び出しそうだ。




大きく深呼吸をした。




大丈夫だよ。




そう、自分に言い聞かせたが身体の震えが、止まらなかった。





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