バース(アイシテルside伸也)
会計を済まし、Shotへ向かって歩き出す。



「お前、手触られるの平気か?」



「へっ?」



「ここら辺は危ないから、手引っ張りたいけどイヤならやめとく」



俺の側で歩いているなら危ないことなど起きるはずはないのに、触れたい一身でこんな事を言っていた。



「これでどうですか?」



亜美は俺の服の裾を掴んだ。



「離すなよ」



「はい」



誰かに触れたいなんて思ったのはいつ振りだろう?



昔すぎていつだったかさえ思い出せない。

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