@恋。
4
次の日。


「光くん、おはよっ!」

「おはよう、光くんっ」

またいつもの日常。女の子たちが光くんに挨拶をする。


「ほらほら、紗枝も挨拶しに行こうよ」

「いい…」

「もぉー!」

今日子ちゃんがイライラした声を出す。


挨拶すらできない私。
イライラもするよね。

こんな自分に、自分でも腹が立つもん…。


いつものように、チラリと光くんを見る。

すると、光くんと目が合ってしまった。


「っ!」

どうしよう、どうしよう、どうしよう!


とにかく咄嗟に目をそらした。

心臓が異常にバクバクいってる。


…逆に、おかしかったかな。

思いっきりそらしちゃったから。

もう一度、光くんのほうを見ると、光くんがニコリと微笑んだ気がした。
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