銀髪姫と不良幹部
第十章

さようならは言わない

今日でこの学校とも最後か…。


目の前にある学校を見上げる。


狼鬼をやめて、血桜になったり。


パシリにされたり、陰口言われたり…。


そして史音にバレたり…。


思い出すとキリねぇ。


本当にこの1年でいろんな事があった。


もう…そんな日常も今日で最後なんだよな。


そう思うと寂しいな…。


陰口とかはムカつくけど。


ガラッ。


静かにドアを開ける。


みんながこっちを見るが、私を見た瞬間目を逸らす。


この光景も今日が最後だ。


もう見ることもないだろうし。


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