銀狼と愛犬
銀狼伝説
ある山間の小さな村に、神山林太郎とその愛犬の吉が山の守り番として暮らしていた。

林太郎は農業をしながら、神の山と言われる神岳山の狼との共存をテーマに活動をしている。
そもそも神山家は、先祖代々神岳山の狼との境界線を守って丁度よい距離を保つ為の守り番としての役割を担っていたのだ。
勿論村人からも絶大な指示を得て信頼されていたのだった。

そして神山家にはいつも優秀な守り犬がいたのだが、先代の守り犬が亡くなって代々血筋を重んじていたが絶えてしまった。そこで林太郎は犬を探しに山を下り警察犬の訓練所へと向かったのだ。



代々日本犬が基本となっていた犬選びではあったが、林太郎が選んだ犬種はシェパードだった。両親はかなり反対したのだが、林太郎の決心は変わらず念願の子犬を見に訓練所にやって来たのである。
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