旅人の詩

「花の忠告」






すっかり陽が暮れてきた春の国の大通り。





ほろ酔いで気分良く戻ってきたサラリスは、寝息をたてる巨鳥の顔を覗いてから宿屋のエントランスに戻って行った。





宿帳をつける主人がこちらをチラリと見るとニマリと笑う。





「あそこの酒は、美味かったでしょう?」





「ああ、大当たりだったよ。料理も美味いし、良いとこ紹介してもらったなぁ」










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