秘密の言葉

夏は秋へ

「ふぁ…眠い」

昨日はあんまりねれなかった。
ご飯食べる前に寝過ぎたのかもな。

「水樹!おはよー」

「あ、おはよう。朝からテンション高いね?」

「えへへ、24時間元気なのっ!逆に水樹は寝不足みたいね?」

さすが、まあこんなにテンション低いもんね、誰でも分かるか。

「それにしても、恵美って本当に可愛いよね…」

「えっ…正面から言われると、照れる」

あらら、ほっぺすごい赤い。
これは男子がほっとか無いよね。
まあ、男子の名前1人もわかんないけど。

「ねえ、水樹もしかしたら…ついてるんじゃない?」

「えっ…ついてるって…?」

「その…幽霊?」

普段そんな事を言われても気にしない。
でも…え恵美はお寺の娘。

「大丈夫、結構言われる事あるけど、何も起こってないし!」

「そう?じゃあ丁度いい、私の家においでよ?」

はい、嫌です。
いや、恵美が嫌なわけじゃないの。
お寺とか神社とか、あんまり好まない。

「あー…家はいいけど、お寺は嫌かな」

「じゃあ、今日いつでもいいから、待ってるね!」

恵美、ついてるって言った時凄く真顔だった…何か怖い。
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