旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~
 ――キィ。

 ガラス張りの重たいドアが開く音がして振り返る。

 入って来たのは若い20代後半ぐらいの男性。

 その後ろには、男性と同じぐらいの年の可愛らしい女性がいた。

「いらっしゃいませ」

「電話を頂いた岡崎です」

「お待ちしておりました。どうぞこちらへ」

 そう言うと、入って来た男性と女性にカウンター席へ案内した。

 カウンターといっても全面ガラス張りで中には沢山のジュエリーが飾ってある。

 店内の明るい照明に照らされて、ジュエリー達は美しく光り輝いていた。

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