ヤンデレに死ぬほど愛されてます
「うわぁ、やっぱり混んでるね。
夢葉、まず何する?」

「どうしよっか…どこも結構並ぶね」

孝太郎、はしゃいでるなぁ。

「じゃああれ乗ろう!」

手を惹かれてアトラクションに並ぶ。

「これって、お化け屋敷…」

「え、夢葉怖いの?」

ニヤニヤしながら聞いてきたので、思わず
「ううん、平気」
と答えてしまった。


待ち時間30分。

適当に雑談を交わしてる中、
孝太郎が言った。

「夢葉は、僕といて楽しい?」

「え、うん」

無意識に目を逸らしてしまって、
少し罪悪感を覚える。

「でも、何でそんな事聞くの?」

今度はこっちから聞くと、孝太郎は切なく笑った。

「だって夢葉、好きとか普段言ってくれないじゃん。
僕は毎日言ってるのに」

「そんなことないよ…」

「じゃあ、今言ってよ。」

孝太郎の手に力がこもる。

「ねぇ、何で言えないの?
僕のこと本当に好き?」


「孝太郎…痛いょ」

冷たい、怖い目。


「好きだから、ちゃんと」

震えた声でそういうと、手の力が緩まって
孝太郎は笑った。

「僕も。これからもずっと一緒にいようね」

怖かったけど、丁度順番がきて
アトラクションで気が紛れた。

「夢葉、お化けダメなんだねぇ」

「怖いものは怖いのー」

アトラクションは想像よりもずっと怖くて、
孝太郎にずっとしがみついていた。

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