好きなんて、言えるかよ。


「ご苦労」


埋め直したノートを見て、

そんな言葉を返す高村。


態度でかすぎっ!!


イライラしながら高村を睨みつけると、


彼は私を見て突然言った。


「玉子焼き食いたい。」

「えっ、」


玉子焼きって私が作ったやつ……?


「早く食わせろよ」


なんか……ちょっと意外かも。

こんなに気に入ってくれると思わなかった。

お弁当箱を開け、玉子焼きを箸で摘まみ

高村の口元に持ってくと彼はパクリと食べた。


「何、ニヤニヤしてんだよ

気持ち悪りぃ」



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