好きなんて、言えるかよ。



「嫌だ、無理!やめてっ!」


すぐに抵抗しようと、暴れるけど

手をガッチリ掴まれている私は思うように動けない。


そしてそのうちに、ドンドン顔が近付いてきて

キスされるっー!


ぎゅっと目をつぶった時


するっ。


「はい、携帯ゲット」


へっ……?

彼は私のポケットから携帯を奪った。



ブラブラと目の前で揺れる携帯


「何、目なんてつぶってんの?」


ニヤリと笑う彼。


…………やられた。


「か、返して……っ!」


そうやって手を伸ばすし、取り返そうとするけれど


高村は自分の肩より高く携帯を持ち上げる。









< 24 / 327 >

この作品をシェア

pagetop