負け犬予備軍の劣等人生

⑥ 押しと引きのかけひき

4回目のデートも、
5回目のデートも
彼は
下ネタの話もしなければ、
手さえつないでこなかった。


そこまで来ると、
流石の私も焦ってくる。



さらに言うと、
少しずつ
デートの間隔もあいていき、
さらに彼のことが気になる。

前回のデートで
何か気に障ること
言ってしまったかな・・・?



押されまくると、
こちらが天狗になってしまい、
うっとおしく
感じることもある。


でも、こうやって、
急に引かれてしまうと
好きよりも不安が募り、
追いかけてしまう。




今思えば、
このとき私は
まんまと
彼の自然なテクニックに
はまっていた。
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