負け犬予備軍の劣等人生

⑦新手の詐欺師

次の日の早朝、
私は彼の家をそっと
飛び出して始発を待った。

少し早めに
出てきてしまったのか、
初秋の寒空の下、
ホームで待たされる
はめとなった。


寒いのは苦手だけど、
やっぱり眠れるわけもない。


昨日の夜、
結局彼の家に
行ってしまった私は、
言うまでもなく、



一線を越えてしまった。



初めは本当に
ゲームして遊んでいた。

ベッドルームも
別々に与えてくれた。


この人は本当に紳士だ!!
と思ったのもつかの間、
そんなうまい話はないよね。

私も彼のこと好きだったし、
まぁ、いいかなぁ・・・と
思ってしまったのが
間違い・・・。

事が済むと
彼はそのまま
スヤスヤと眠ってしまった。
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