城跡に咲く花〜使用人×王女〜
あとがき
ここまで読んでいただいてありがとうございました。

架空の国での王女と使用人の恋物語でした。

ラストの城跡の光景がふと思い浮かんで、わりとささーっとできあがったお話です。


以下蛇足ですが、登場人物などについて書いておきます。

主人公たちはこんな感じで考えていました。

ユリア(17)
Julia
瞳:翡翠色
髪:蜂蜜色
王女。
勝気で物おじしない性格。勤勉で聡明な少女。
人望に厚く、城内にも知り合いが多い。

グレン(20)
Glen
瞳:ヘーゼル
髪:茶色
城の書庫を管理する使用人。没落貴族のひとり息子。
穏やかな気質でいつも笑みを絶やさない青年。
父が病気で、家族を養うために働いている。

ふたりの出逢いは3〜4年くらい前。

ずっと両想いでしたが、身分差があり、なによりグレンに養っている家族を見捨てられるはずがありませんでした。

ユリアもそれをわかっていたので、お互い何度相手をさらってしまおうと思っても結局できず、ずっと想いを胸に秘めていたわけです。

ユリアは17歳の結婚適齢期でかなりの数の縁談が舞い込んでいました。

近い将来、離ればなれになってしまうことをふたりとも覚悟していたんですね。

そんな中で反乱が起こるというお話でした。

世界観のイメージとしては小国がひしめき合っていた中世ヨーロッパな感じです。

ふたりの国も結構小さめの国を考えてました。


短編なので、あえて国や他の人物についての詳しい描写は省き、ふたり中心の話にしてみました。

悲恋で書き始めましたが、結局最後まで一緒の結末になりました。

これはこれでよかったかなーと思います。

少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
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