隣のオオカミくん。

□海斗side




新学期。
隣の席になったのは、天川優花だった。



「あ、天川さんじゃーん」



喋った事ないが、仲良くしようと
声を掛けると。



「え、隣?」



と、嫌そうな顔を向けてきた。
俺を嫌がる奴何ている訳?



「仲良くしようね。優花ちゃん♪」



俺が愛想良くそう言うと、
コイツは「宜しく」とだけ
冷たく呟いた。


この日から、天川優花を
見つめるようになった。


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