Under The Darkness




 信じられない。

 まさか街中で、真っ昼間に、こんなこと。

 ビルの影に隠れるようにして、今、私は何をされている?

 考えるだけで冷たい汗が滲み出す。

 一瞬正気に戻り、顔を背けて非難の声を上げた。


「ふ、ぁ……いや、みて、るっ!」


 京介君の服の裾を握りしめ、皆が見るからやめて欲しいと訴える。けれど。


「見せればいい」


 私の腰を強く引き寄せ、再び唇が塞がれる。服の中に浸入した京介君の長い指先が、なだらかな曲線を描く背中のラインをツ、となぞった。


「……ひっ」


 京介君の声に私の尖った悲鳴が被る。

 思う様に口内を蹂躙され、目の前がチカチカし出す。




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