翼~開け放たれたドア~
バタンと扉を開ければ、目の前には…

「あっ、来たね。春輝」

直を含めた4人がいた。

「おっせーな。待ちくたびれた」

「あっ、空夜。珍しいな。お前が女に自分から触るなんて」

「ずるーい!俺も春輝に触りた…げふっ」

うわー…。うん、痛そうだね。

直の無言の鉄拳をくらった飛鳥は、その場にパッタリと倒れた。

いつの間にか、長い縄でぐるぐる巻きにされている。

直、それどこから持ってきたんだろう…。

「触って何か得あるの?」

疑問を口にする。何かあるとは思わないんだかど。

「うーん…天然なんだね。春輝」

「?」
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