永遠とも思える時間、彼がもたらす快楽に呑み込まれたまま、私はただ、嵐の海に投げ出された小舟のように、鷹城さんに翻弄され続けていた。
私は悟った。
彼からは、決して逃げられないんだと。
そして、知った。
本能の前で理性など何の役にも立ちはしないことを。
そのことを無理やり私に知らしめた、この男こそが。
――――紛《まご》うことなきケダモノなのだと。
永遠とも思える時間、彼がもたらす快楽に呑み込まれたまま、私はただ、嵐の海に投げ出された小舟のように、鷹城さんに翻弄され続けていた。
私は悟った。
彼からは、決して逃げられないんだと。
そして、知った。
本能の前で理性など何の役にも立ちはしないことを。
そのことを無理やり私に知らしめた、この男こそが。
――――紛《まご》うことなきケダモノなのだと。