「あれは君の知り合いか?」


その日、彼のその問いかけで不思議な時間は終わりを迎える。

私がまさかと思い振り返ると、公園の入り口であるそこにはスーツを来た男性が佇んでいた。その向こう側には黒いベンツが止まっていて、それは私にとってすっかり見覚えのある光景だった。


「はい…そうですね」


夢心地だった私に現実が突きつけられる。

結局何をどうしようと私はあの人達の思いのままにしか動けない。…そう。入り口にたたずむスーツの男性は本邸の使用人の方。昔から私が何をしていて何処にいるのかは本邸の人に何故か筒抜けで、こうして毎回連れ戻しに来るのが彼ら使用人の方の役割でもあった。

つまり、これでもうお終いという事。

そして…お仕置きの、始まりという事。


やっぱり怖かった。このまま帰るのはやっぱり怖い。この先で待つ痛いのも暗いのも嫌だった。

…でも、


「…これは、現実ですよね…?」


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