キケンなアイツとの生活
それは突然の告白だった
「パパぁ。ゴハン、できたよぉ」


ママがいなくなってから、一年が経った。あの日から、わたしが家事をすべてやっている。


もっとイロイロなことを、ママに教えてもらえばよかったと毎日思う。全部ママに、任せっきりだったから…。


「おぉ。今日も、うまそうだなぁ」


わたしのヘタクソなゴハンでも、パパは喜んで食べてくれるんだ。


「ホントに?ありがとう、パパ」


褒めてくれることが嬉しくて、パパのために〝明日も頑張ろう〟って、そう思うんだ。


だけど突然、パパの言葉にわたしは、なにも言えなくなる。


「……なぁ、愛梨」
「ん?なにー?」
「あー、うん。パパな…再婚を考えてるんだけど……」
「え…?」


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