キケンなアイツとの生活
「うん、わかってる。ごはん、楽しみだなぁ」


明らかに無理してる自分がいる。


それはパパにも伝わってるはず。


「あ。お昼どうしよう。チャーハンでいい?」


パパの返事も聞かないで、洗面所に行き、着替えを済ませるとキッチンに立った。


食事会は夜の6時かららしい。


それまでに洗濯とか、家のこととかやらないと。


とにかく家を出る時間までは、なにも考えないようにトイレやらお風呂の掃除をずっとしていた。


でも一日なんてあっという間で、夕方5時半。


「愛梨、そろそろ行くよ」
「……うん」


とうとう、この時間がきてしまった。


家を出るとタクシーが停まっていて、それに乗り込む。
< 7 / 167 >

この作品をシェア

pagetop