キスから始まるセカンドラブ

大丈夫。俺がいるから

冷たい風に当たりたくて買い物がてらコートに身を包み、外に出た。


初めてここに来たときはこんな風になるなんて思いもみなかった。でも、智人さんは本当は私と同棲なんてしたくなかったのかな？



智人さん、智人さんなんて考えているけどそうでもしないと自分がもう一人の人のことを考えてしまうから。


ほんの数時間、一緒にいただけなのに。



「おかえり。悪い。また寝ちまってた」



「寒くなかったですか？今日はお鍋にしようと思って材料買って来ました」



近くのスーパーで買い物を済ませて戻った頃にはもうすっかり日が暮れていて鍵を開けると洸汰さんが玄関まで来てくれて荷物を持ってくれた。