「すまない、大江(おおえ)くん」


理事長とバスケ部の顧問に揃って頭を下げられたのは、この4月のことだ。


大江心(おおえしん)15歳。


この私立校の女子バスケ部を目指して入学してきた私を待ち受けていたのは、
女子バスケ部の廃部のニュースだった。


「既存の優秀な部員やバスケ推薦の生徒たちはすでに地方の姉妹校へ転校の斡旋を終えてね。きみは一般入試だったから連絡がいかなかったんだ」


理事長がすまなさそうに言う。
話では女子バスケ部の監督とキャプテンが駆け落ちしてしまったらしい。
それがこの2月の出来事。

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先輩後輩  バスケ部  純愛  切ない  愛憎  青春 

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