窓の外は冬枯れていた。

中庭の桜の葉はとうに落ち、寒々しい曇り空が広がっている。

昼休みの教室。
机に右頬をくっつけて、私は外を眺めていた。


岬先輩の家を訪れて半月。
11月がやってきていた。



「大江、昼メシ食った?」


話しかけてきたのは木戸勇希だ。
木戸は同じクラスでもある。


「食べたよ」


「そっか、じゃあ購買、秋の限定品プリンロールはいらないよな」


「……めっちゃいるけど」


私は顔は上げずに、手のひらを上にして差し出す。

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先輩後輩  バスケ部  純愛  切ない  愛憎  青春 

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