【完】泣き顔スマイル





美香さんこと

青山美香先生。


彼女は修ちゃんが中学校三年生のときお世話になっていた家庭教師だ。


私もついでってことで、週2の夜19時は修ちゃん家で勉強を見てもらっていた。



「…はあ」


洗面所で顔を洗いながら吐いた溜息はグラムで表したらきっとすごく重い。


なにを隠そう美香さんは修ちゃんの初恋の相手であり元カノでもあるのだ。





・・・




「モモちゃん! わあ久しぶり!

見ないうちにすっかり
可愛くなっちゃって〜!」


「久しぶりです! 
美香さんなんかいい匂いする」


「あはは、久しぶりのモモちゃんだから気合い入れて香水振りまいてきた」



指定されていた場所に時間通り訪れると既に美香さんは来ていた。


オシャレなカフェのテラス。

彼女に相応しい場所だと思った。




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