ナンパ男との恋~最終章~

参観日というもの。

入学式事件以来、
春樹は、その男の子とは
話す事はないままらしく・・・


春樹が歩み寄ろうと

挨拶をしても
完全に無視されるという状況のまま
一ヶ月経過中。


広樹は広樹で


「俺が、ぶっ飛ばしてやるよ!」


なんて、物騒な
双子愛を口にし


「バカだな、広樹は。
先に手出した方が悪者になるってのが
世間のルールなんだぞ」



何か、珍しく
輝樹がまともな事を言ってる気がする。



「じゃあ、いくら腹立っても
叩いたらダメって事?」



「いや、そういう場合はな。
相手を挑発して
まず自分を殴らせる。」



「えー、俺が
先に殴られないといけないの?」



「あぁ、そしたら
タイマンで殴り合えばいい」



「タイマンって何?」


「サシ・・あー・・・
1対1って事だ。
もし、相手が集団だったら
殴られるの待たなくていいからな。
1人で、そいつら全員倒せばいい。
まぁ、集団でくる奴はクズだからなぁ・・
広樹は、集団でしか行動しねぇ
だせぇ男にはなんなよ?」


「うん、俺頑張るっ!」


何か、やっぱり普通の父親とは
違うような気もするけれど・・・



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