【完】俺はお前の愛してるが欲しい
第四章~四回目の告白~
「樹は好きな人いる?」



それは突然の質問だった



「あぁ…いる(お前だよ)」



別に嘘をついても仕方ない



どうせ翼は気付かないし…どうも思っちゃいねぇし



「…その人のところ行っちゃうの?」



「はっ?」



本日二回目の思いがけない言葉に間抜けは声が出た



「行かないで…樹のこと好かだから…
幼馴染みとしてじゃなくて…そ、その…
恋愛感情で好きだからッ!…お願い…
好きになってもらえるように努力するから…っ!」



遅いんだよ…言うの…



四回目の告白はまさかの翼からだった



やっと翼の『好き』が聞けた瞬間だった





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