冷たい上司の秘密の誘惑
9.秘密の同居…迫りくる人影
「篠田部長、こんな所で寝ていたら、風邪ひきます」

お風呂から上がると、ソファーで居眠りする篠田部長がいた。


「…悪い、寝てたのか」

私の言葉に起きた篠田部長は、目をこすりながらそう呟いた。


「急に、知らない子会社で、部長なんてしてたら、疲れますよね。

お風呂、どうぞ?」

私の言葉に、篠田部長の顔が、スッと緩んだ。


「ここでゆっくりしてろ」

そう言った篠田部長は、バスルームへと消えて行った。

・・・ちょこんと、

篠田部長が座っていたソファーに座る。


辺りを見回していると、ここに来たばかりなのがすぐにわかる。

さっぱりしているのは、まだ、荷物がそのままだったからだ。


箱に入った物たちが、何個も隅に積まれていた。


・・・何で、ここに来たの?

・・・仕事の為?


それとも、私の・・・、なわけないか。

自意識過剰だ、そう思ったら、なんだか笑ってしまった。



「・・・何が、面白いんだ?」

「…エ?…ヒャッ」
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