冷たい上司の秘密の誘惑
6.…あの晩のスキャンダル
その日を最後に、遠距離恋愛?がスタートした。

会社ではチョクチョク顔を合わせるが、2人きりのように、

愛を確かめ合う事は出来ない。

…ただ、上司と部下の関係の、上辺だけの挨拶を交わすだけ。


ギュッと、胸が締め付けられる事もあった。

…他の女子社員達の色仕掛け。

篠田部長は軽くあしらっているようだったけど、

それでも見てるこちらからすれば、気が気じゃない。


モテモテの篠田光世。

その噂は、会社中に伝わっていた。

・・・そんな矢先、ある事件が勃発する。


それは、誰が予想できただろう?

スキャンダルの渦中の人物ですら、知らなかった出来事。

そのスキャンダルが、すべての歯車を狂わせる。


…あの日にした指切りを、

子供だましの約束でも、私は信じていた。


…篠田部長もまた、信じて疑わなかった。


…誰がそのスキャンダルをばらまいたのか?


私は篠田部長しか愛していないのに、

その気持ちを伝える手段すらなくなっていた。
< 68 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop