摩訶不思議一族
プロローグ
まだ、私が小学生だった頃。

授業参観に向けての課題で
作文を提出することになった。
作文のテーマは「私の家族」だった。

この時、私はいままで思っていた
自分の担任の印象が変わった。
嫌いだ。大嫌いだ。
これほど担任を嫌いになったことは
あるだろうか。
いや、ない。

別に、作文が嫌なわけではない。
むしろ、一番楽な宿題だと思う。
しかし、問題はテーマだ。
そう、この作文のテーマ
「私の家族」に問題があるのだ。

私の家族構成は、父・母・姉三人。
父と母は異常なほどの健康体で
私達姉妹を置いて現在は世界旅行だ。
しかし、それでも元は
バリバリの仕事人だから
旅行はしているが
仕事はしているらしい。
姉三人も健在だ。

なので、別に家族が不幸に
なったというわけではない。

ある事を除けば普通の家族だ。
そう、ある事を除けば・・・

そのあることとは・・・・・・
『摩訶不思議能力』

私の家系は代々昔から
このような
摩訶不思議能力が憑いており
その能力がまた私。
そして姉三人にも憑いているのである。

まず最初に、その摩訶不思議能力と
一緒に姉達の紹介をしよう。

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