プラチナブロンドに愛されて!!
第五章



「おはようございます」

「白城さん、おはようございます。今日一日よろしくお願いしま す」

「こちらこそよろしくお願いします」

リッチモンドホテルのスタッフルームに行くと冬真が挨拶を。

そうなんだよね。

冬真は今はウェディング担当みたいになっている。

だから一緒に仕事をすることが多い。

「今日のお客様は11時にお見えになります」

「はい」

最近の結婚式はネット予約が多い。

各ホテルや結婚式場のサイトを見て予約をされる場合と我が社のような結婚サロンに相談が入りこちらが予算や場所やどんな式が希望かを聞き、それに併せてホテルや結婚式場や神社や教会を紹介する場合とがある。

その場合もやっぱりやり取りはメールや電話が多く式場を下見してもらう時点で初めて顔合わせをする。

何ヵ所かを紹介するから例えばリッチモンドに本決まりするかどうかは分からない。

ネットやパンフレットでだいたいの感じは分かっているけどやはり自分達の目で何ヵ所かを見て頂いたうえで最終的な式場が決まる。

リッチモンドに決まるか否かは私と冬真の説明次第なんだもん。

それに冬真は今日が初めてなんだから。

そして今回のお客様がリッチモンドでOKなら私が初めてプランナーとして仕切ることになる。

有坂さんのフォローはあるけど一応一人立ちすることに。

つまり今回は私にも冬真にも特別なお客様。

あ~

緊張が倍になるような気がする。


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