サクセスラブを この手に
ハプニング
私は津川舞。

1ヶ月前に婚約した。

右手の薬指にはダイヤのエンゲージリングが輝いていた。

勤めていた貿易会社を寿退社してからは

花嫁修業の日々を送っていた。

特に料理のレッスンを重点に。

私は極めて料理下手な方だった。

毎日包丁で指を切っては

指に巻いた何枚ものバンドエイドが痛々しく

自分の両手を眺めてため息をついていた。

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